当院の矯正治療の流れをご紹介いたします。
歯並びのどこがどのように気になるかをお伺いし、歯並びや顔貌、舌の動きなどをコンピューター上にてご説明します。
最も適した治療開始の時期、その時点で予想される治療方法、治療期間、通院頻度、費用などについての概略と当院の治療理念などご説明させていただきます。
患者さま個々の現在の状態を詳細に把握し、分析および診断をするために必要な、歯型の作成や、レントゲン写真の撮影、口腔内診査を行います。
分析した結果に基づいて、治療の方法、治療に用いる器具、治療期間、諸費用などのご説明をさせていただきます。
患者さま一人ひとりに最も適した治療方法をいくつかご提案させていただき、患者さまの意向をふまえた上で決定していきます。
ご本人とご家族の方が十分納得した上で治療を開始します。治療期間は長いので根気よく通院する必要があります。
この段階からは簡単には治療を中断できません。
むし歯がある場合や抜歯の必要がある場合は、一般歯科で処置を受けていただきます。
その後に矯正器具を装着し動的処置に入ります。
およそ1~3ヶ月に1回のペースで通院していただき器具やワイヤーを調整し治療を行ないます。
通院期間は、Ⅰ期治療(子供の矯正)から始められる場合は5年~13年、Ⅱ期治療(大人の矯正)から開始される場合は約3年になります(一般的な矯正治療期間であり、患者様の協力度合により期間は変化し、個人差があります)。
※治療途中でブラッシングが悪いためむし歯や歯肉の炎症が著しい場合は治療を中断あるいは中止させていただくことがあります。
※矯正器具を新しくつけたり、器具をかえたりするときは、1か月に2回や2か月で4回等詰めて通院していただく事もあります。
動かした歯が後戻りしないように安定させる期間です。
通院頻度は減りますが(3~6か月に1回)、数年の期間(約2年程度)を必要とします。
咬み合わせの安定を確認したら治療終了となります。
※記した時間は一つの目安です。時間にはゆとりをもってみてください。
・矯正治療は患者さんの協力性に治療結果が左右されます(矯正装置や顎間ゴムの使用状況、お約束通りの通院等)。
・矯正装置による違和感、痛みがあります。
・予定治療期間が延長する可能性があります。
・一時的に、歯の動揺が強くなる場合があります。
・知覚過敏や歯の変色を認める場合があります。
・矯正装置によっては、むし歯や歯周病のリスク上がります。
・歯の根っこが丸くなったり、短くなったり、歯ぐきが痩せて下がることがあります。
・歯の神経が壊死することがあります。
・ごくまれに歯が骨と癒着していて、歯を計画通り動かせない場合があります。
・歯の側面やてっぺんを削り、歯の形態修正をしたり、咬み合わせの微調整を行ったりする場合があります。
・抜歯が必要な場合があります。
・金属アレルギー症状やプラスチックアレルギー症状が出ることがあります。
・矯正期間中に顎関節症の発症や症状の悪化を認めることがあります。
・患者様と相談し、最初に立案した治療計画を変更する可能性があります。
・歯の表面の層に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物や詰め物がとれたり、はずれたりする可能性があります。
・矯正終了後、矯正前のかぶせ物(補綴物)や詰め物(修復物)をやりなおす可能性があります。
・矯正装置を誤飲・誤嚥する可能性があります。
・あごの成長発育により、かみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
・保定期間に、保定装置を指示通り使用しないと後戻り(崩れ)します。
・矯正治療は、開始した後に、元の状態に戻すことは難しくなります。
・再治療や治療方針変更にあたり、追加料金が必要な場合があります。
・歯科矯正治療は、健康保険の対象外(先天性特定疾患や顎変形症等は一部対象となる場合もございますが、当院では取扱いございません)であり、全額自己負担になります。
(初掲載:2021年6月17日)